君が好き~16歳ママの恋~
16歳、大切なもの
《華恋side》
夏休みが終わり、2学期が始まった。
夢羽は幼稚園。
お姉ちゃんが連れていってくれるけど、迎えは私が担当。
さっき、お姉ちゃんから、今日も大泣きしたって連絡来た。
やっぱり、幼稚園は好きじゃないみたいだね。
学校が終わったら、早く迎えに行ってあげなきゃ。
やっと終わった。
「藤咲さん」
クラスの男子だ。
「この後、クラスみんなでカラオケに行くんだ。
よかったら、一緒行かない?」
「用事あるから」
「いつもそう言ってるだろ?だからたまには」
早く帰りたいのに。
「やめろよ」
日向が来た。
「嫌がってるのに、無理して行ったってシラケるだけだろ」
そのすきに、教室を出た。