かわいいあなたにマフラーを

「あ、マフラーあげた時は、一瞬とっても驚いた顔してた。
で、表情豊かで可愛いなって、思ったの」

ふふふ、と笑う秋穂。

俺が可愛いかどうかは置いといて、笑う秋穂は無条件に可愛い。

「俺じゃなくて。
秋穂が可愛いんだよ」

俺が表情豊かになるとしたら、それは全て秋穂のことだ。
そう伝えると、秋穂は嬉しそうに恥ずかしそうに、微笑んだ。

ふわりと朗らかに。
俺の大好きな笑顔で。

「可愛い真冬君、これからもよろしくね？」

「こちらこそ、かわいい秋穂」

俺たちは赤い顔を向かい合わせて、笑いあった。

－END－