イケメン副社長にほだされました
最後の夜。


「だから言ったじゃない。そんな男とはさっさと別れなさいって。」


あんた本当に馬鹿ね、と心底呆れたようにため息を吐く愛理。

こんなに傷心だっていうのに容赦なさすぎるよ。

半分ヤケになって、手元の生ビールを一気に煽る。


「で、その変質者は大丈夫だったの?」

「あー、うん。そのあとは何もなかったし大丈夫だと思う。
ていうか、勘違いだったのかも。」

「まあ、何もなかったなら良かったわ。」


あのとき、精神状態不安定だったからな。

本当に変質者だったとしても、何もなくて本当に良かった。


私逃げ足速いしね。さすが元テニス部。

< 88 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop