俺様な狼上司に迫られて!

ご機嫌ナナメです!








(……んー……ん?あれ?)





意識が浮上してきて

パッと目を開ける。




あ…自分の部屋だ。



右を見れば 壁。
左を見れば テーブルとテレビ。


うん、やっぱり自分の部屋だ。間違いない。






(っ……にしても何か体重いな…。)






ベッドで体を起こして
床に無造作に置かれたバッグを見て

あれ?と思う。



私いつもこんなところにバッグ置かねぇんだけどな…


なんて思いながら
ガシガシと頭を掻く。



その時

自分の体に視線を移した時に
ギョッとした。





(げっ!何で昨日の服?!)





ってことは風呂入ってない?!

は?何で?!





と混乱しながら

落ち着いて考えようと
一旦気を鎮める。





昨日は確か会社を遅く出て……






あ、そうだ。

部長と飲みに行って
そのあとすっげぇワインたくさん飲んで…って






「あーーーーーー!!!!!」








そこで私は
昨日のことをはっきりと思い出した。



そうだ、昨日は部長と飲みに行って

そのあと部長の車で爆睡したんだ!!





(ってことは、ここまでもしかして部長が……?)






-----うっわ、やってしまった。




またしても部長に大迷惑をかけたんだ私は。

酔いつぶれて
挙句には車で爆睡。

お酒も飲めずただ私に奢って
私を部屋まで運びベッドへ寝かせ

さらに自分はそのまま家に帰って就寝準備……。






(---------こ、ここ殺される…!!)






今日こそ、何かしらの罰が下るに違いない。

ここまで学ばず迷惑をかける後輩など
早々いないだろう。




最悪だ。

会社でどんな顔して会えばいいんだよ。







(…と、とりあえず
謝罪のメールを……。)





なんて思いながら

バッグの中から携帯を取り出し
電源をつける。





すると








「…はっ?!7時?!嘘だろ?!」







なんと現在の時刻は、午前7時。

家を出るまでにあと1時間しかない。






「風呂入らないと!!
あと服も着替えて…急げー!!」






---結局

メールを送る時間さえなく

私は出勤準備で
忙しく朝を過ごした。






< 18 / 212 >

この作品をシェア

pagetop