第二秘書は恋に盲目
7.大混乱の第二秘書
身体の熱さで目が覚めた。

開いたばかりの目に移るのは照明の落とされた部屋。白い壁、白い掛け布団、白い床が、窓から差す月明かりでぼんやりと浮かび上がる。
腕には点滴の管。

この光景には見覚えがある。…病院のベットの上だ。

あー、そういえば孝宏さんに会ったときに意識が朦朧として…、倒れたんだっけ?
うん、今回は何で自分がここにいるのかの、大まかには把握できる。

だけど、まだ頭がぼーって、視界もなんだかおぼろ気。
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