もう一度、恋はじめました

行き先は、水族館!

翌日 会社にて

「わっ!!有ちゃんが水族館調べてる!!」


悪ぃのかよ!!!

「家族サービスかぁ~偉いねぇ~」


大袈裟に驚いたのは、後輩の北村 奈津子

誉めてくれたのは、同期の田島 健介


社内公認カップルだ



「近い水族館って、ここだよな?」

「この水族館にいくの?」

「そ」



北村は、先輩である俺に入社当時から
タメ口だった

ありちゃんと呼び、馴れ馴れしかった

俺がそういうキャラなんだとか


「この水族館だったら、タダで行けるぞ」

「マジ!?」

「俺らも行くか」

「そうだね~ 久しぶりに涼に会いたい!」

「んじゃ 連絡しろ!」


その場で北村が電話を掛け始めた


「もしもし!!今いい?
今度の日曜日さ、仕事?
休みなの?うんうん、そうなの!
久しぶりにって… うん!いいねぇ!!
あっ 子連れ男も一緒にいいかな?
そう うん えーと涼を入れて大人4人
子供が2人 あ ひとりは、幼児!
よろしくねぇ~ 待ち合わせ場所は、追って連絡致します!」

「その顔からすると、OKだったんだな?」

俺が聞くと

真顔に戻って

「当たり前でしょ
あたしと涼の仲なんだから!!」

「ナツ~やきもち焼くぞ~」

「社内でいちゃつくな!!!」






午後からの仕事中は、子供達と水族館に
行けるってウキウキした

晃喜みたく、踊ってまわりたいほど









帰って水族館に田島と北村が行くって言ったら、またまた大喜び

2人とも田島が好きなのだ

北村は、子供が苦手らしく

それなりに懐いているのに、怯える


「けんちゃんとなっちゃんが一緒なら
賑やかだね!!水族館って、静かだから
目立ちそうだね!!」


よし!別行動だな!!

痛々しい視線を受けるのは、勘弁だ!!


「お魚たくさんいる?」


「むしろ、お魚しかいないよ」


晃喜を膝に乗せた

水族館がどんなところかも知らないんだな


魚図鑑を開いて見せた


「こーんな大っきな魚にも会えるんだぞ」

「こわーーい!!」


と言いつつ、きゃっきゃっ言って走り回る



こんなに喜んで貰えたら、水族館に毎週でも行きたいくらいだ








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