強気な彼から逃げられません



怜さんの部屋は、予想以上に綺麗だった。

2LDKの部屋は、木製の家具がセンス良く置かれていて、手作り感のあるそれからは温かみも感じられる。

18階建のマンションの15階。

1階のロビーには暗証番号を入力するだけでなく顔認証システムも導入されていた。

私が住むマンションのセキュリティレベルとの違いに驚いていると、「弁護士は、恨みをかいやすい職業だから、事務所指定のマンションに住むことになってるんだ」となんてことないように教えてくれたけれど。

聞けば納得だとはいえ、本当に大丈夫なのか不安になって思わず辺りを見回してしまった。

そんな私をくすくす笑いながら、怜さんは部屋へと案内してくれた。

「夜景が綺麗なんだ」

「ほんとだ」

15階のベランダからの眺めはとても綺麗だった。

「さすが弁護士さんだね」

どう考えても家賃はかなりのものだと思える内装に、思わず出た言葉。

わかってはいたけれど、怜さんってやっぱり弁護士さんなんだなあと、実感した。

「これから先生って呼ぼうかな」

部屋の窓から見える夜景に目を奪われながらそう呟いた私は、隣に立った怜さんに肩を抱き寄せられた。

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