神様、どうか。
神様、許してください。



3時間かけてようやくついた社長の田舎は、予想していたより田舎だった。


駅からタクシーで30分かけてようやくおばあさんが運ばれたという病院についた。


社長の顔はずっと強張ったままで、私はなにもできなかった。


病院は、土曜の午後ということもあり不気味なくらいシンとしている。


脳外科のある6階までエレベーターで行くと、おばあさんが居るはずの病室の前にある長椅子に廊下に女の人が座っていた。


私たちの足音を感じたらしいその女の人は、ゆっくりと視線をこちらに向けた。


格好こそ、トレーナーとジーパンという地味めの服装だが、小顔で華のある美人だ。


どこか影を抱えた雰囲気が、艶やな印象を与える。



「奈々?なんで、お前が…。」


え、奈々って…。

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