甘々王子と黒王子
光と影のHope

るーちゃんのワガママ



寒いはずなのに教室はアツかった。

なぜならこの高校では12月に文化祭があるから!

私も準先輩とまわるつもりです。

楽しみに決まってる。

イェイ

「恵〜
文化祭何やるの〜」

「るーちゃん。
うーん、どうしようか迷ってる。
まあ何でもいいかなって」

「だったらさ〜
一緒に劇やらな〜い?
恵も帰宅部だし〜」

劇?

それはさすがに

「無理でしょ」

何でもいいって言ったってね……

「だめ?
恵ならいいって言ってくれると思ってたんだけど……」

うぐッ

なんか今罪悪感を感じましたよ。

話だけでも聞こうかな。

気持ち的に聞かなきゃいけない気がするし……

「あのね〜
劇自体は三人くらいいればいいんだよ〜
それに〜
お話は私が考えるから〜
恵は〜演技するだけ〜」

「だったらいいかもな……」

「でしょ〜」

しまった

ついいいかもとか言っちゃった。

そう考えつつも私の心は劇の方に傾いていた。

「劇のね〜内容はね〜
光と影って感じなんだ〜」

そしてこれが最後の一押し

「どんなの?
詳しく教えて」

私の心は完全に劇をやるって方に倒れました。

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