私は自分の為に用意された部屋に一人残され、ベッドに座ると部屋の中を見回した。私の大好きなものだけで出来ている部屋は気持ちが高揚する。それと同時に自分の身の上に起こった出来事があまりにも突飛過ぎてどうしたらいいのかとも思う。


 今すぐに色々な答えは出ない気がした。


 海斗さんが居ない一週間で私は自分を見直すだけの時間になるだろう。焦る必要はないのかもしれない。今はまだ優斗とのことで自分の中の感情がかなり揺れているのは分かっている。今はきちんとした判断が出来るとは言い難い。


『一週間は大事な時間かも』


 そんなことを思いながら私はベッドに横になり、初めて見る天井を見つめるのだった。真っ白な天井を見ながら、ゆっくりと目を閉じる。そして、目蓋の裏に浮かんだのは海斗さんの優しい微笑みだった。


 微笑みに癒されたと言っても過言ではない。


 優斗と元友達との結婚宣言のショックは癒えたとは言えないけど、それでも少しだけ前向きになっている私が居た。私は何も後ろめたいことはない。そう思えるのは海斗さんが居たからだった。


『ありがとうございます…本当に』


 海斗さんがシャワーを終わらせ寝室に入ったのを確認してから私は部屋を出てバスルームに向かうことにした。