居場所をください。
動く恋。



翌朝ー


「もしもーし。夏音?」


『美鈴久しぶりだね!

どうしたの?』


「貴也から舞台のチケットもらったの。

一緒に行かない?」


『えぇ!貴也くん!?

絶対行く!!いつ?』


「10月11日。18時からだから

16時過ぎ待ち合わせでもいい?」


『うん、いーよ!』


「じゃあ詳しくはまたメールで決めるとして、

学校頑張ってね~。」


『美鈴もね!

あ、ちょっと待って。

高橋くんが代わってだって!』


そういって夏音の声が消えた。


『よ。』


「うん、どうしたの?」


『会えるときない?』


「ちょっと待ってね。

長曽我部さーん!」


「なんだよ。」


「私、夕方空いてるときない?」


「んー……明後日は16時終わり。」


「了解。

もしもし、高橋?」


『おう。』


「明後日の17時頃なら空いてるよ。」


『じゃあ明後日な。

またメールするわ。』


「はいはい、了解しました。」



私は高橋と約束をして、電話を切った。



< 136 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop