居場所をください。
動く恋。
翌朝ー
「もしもーし。夏音?」
『美鈴久しぶりだね!
どうしたの?』
「貴也から舞台のチケットもらったの。
一緒に行かない?」
『えぇ!貴也くん!?
絶対行く!!いつ?』
「10月11日。18時からだから
16時過ぎ待ち合わせでもいい?」
『うん、いーよ!』
「じゃあ詳しくはまたメールで決めるとして、
学校頑張ってね~。」
『美鈴もね!
あ、ちょっと待って。
高橋くんが代わってだって!』
そういって夏音の声が消えた。
『よ。』
「うん、どうしたの?」
『会えるときない?』
「ちょっと待ってね。
長曽我部さーん!」
「なんだよ。」
「私、夕方空いてるときない?」
「んー……明後日は16時終わり。」
「了解。
もしもし、高橋?」
『おう。』
「明後日の17時頃なら空いてるよ。」
『じゃあ明後日な。
またメールするわ。』
「はいはい、了解しました。」
私は高橋と約束をして、電話を切った。