居場所をください。

ご来光はいいものです。




「……………ず、美鈴、」


「…ん……もう朝ぁ?」


「あほか、まだ夜中。

あと15分で出発するから

そろそろ起きて支度しろ。」


「んん~!…ん、はい。

起きました。」


よく寝た。仮眠どころじゃない。

熟睡したよ。


「俺んとこに貴也から電話来てる。

たぶん美鈴んとこにも来てるだろ。」


「ん?

……あ、ほんとだ。来てる。」


私が帰らなかったから、か。

一応心配はしてくれたんだ。


…………ま、こんな夜中じゃあれだし

別に明日でいっか。


「そろそろいくぞ?」


「うん!」


よし、登ろう!!



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