居場所をください。

美鈴side

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二人で会うなと言われると

なんだか会いたくなるもので……


貴也とマンションが一緒なのが嬉しかった。

だめってわかってるのに家にもあげて

こんなの、長曽我部さんにバレたら絶対怒られるのに。

でもなんかすぐに帰したくなかったんだ。


「はい、ご飯出来た。」


「さんきゅ。

いただきます。」


今日は寒いしロールキャベツ。

中のお肉も豆腐も混ぜて少しヘルシーだけど。


「うまっ。

ほかんとこのとちょっと違う。」


「ほんと?よかった。」


貴也はいつからこんなに優しくなったのか…。

前ならたぶん、普通とかまあまあとか

そういう反応だったはずなのに。


そんな優しさがちょっと嬉しかったりする。


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