居場所をください。
私の居場所。
今年最後の挨拶に。
━━翌日、12月31日
「うあー、寝過ぎた…」
目覚ましをかけずに寝て、
目を覚ますともう11時を過ぎたところだった。
となりに貴也はいない。
「さむ…」
とりあえずベッドを出てドアを開けると
貴也はもう着替えて窓を拭いていた。
「あ、おはよ。」
「おはよ…
さむー…」
「あ、風邪引くなよ?」
「なにしてるの?」
「掃除。年末だし。」
「言ってよー…私もやるよ。」
「いや、もうこれで終わりだし。
毎日美鈴がやってるからか
どこもかしこも綺麗だしな。
換気扇とか汚いかなーとおもったら
真っ白だったしな。」
「…だって、溜めると掃除が面倒だし。」
「でたよ、めんどくさがり。
本当に珍しいタイプのめんどくさがりだよな。
それより飯食いに出るし、着替えておけよ。」
「あ、うん。わかった。」
ということで私はまた寝室へと戻った。
さーて、今日はなにを着ようかな……