未来が見えない『Previously invisible』
樹‥‥side


琴音が、姿を消して、
三ヶ月が過ぎた。

相変わらず、匠君と蓮は、
琴音を探してくれていた。

大雅と弦は、
すっかり、おとなしい子に
なってしまったが
月紫は、琴音がいないぶん
一生懸命に弟たち俺に
尽くしてくれていた。

俺は、段々と
もう、琴音は、俺の元には
帰って、来ないのでは
ないか‥‥‥‥と‥‥
思うようになっていた。

だが、
親父やお袋
蓮夫妻、真と由依ちゃんから
励まされたり、怒られたり
しながら、友達って、
ありがたいもんだなぁと、
つくづく思っていた。

由依ちゃんは、
また、自分に黙っていなくなったと
かなり、怒っていて
「今度、帰ってきたら
口きいてあげないんだから!」
と、息巻いていた。

凪ちゃんは、琴音の心配ばかりして
蓮に叱られていた。

本当に琴音は
しらず、知らずの内に
皆に好かれていて
本当に、俺には
勿体ない女性だ。

俺は、また海外の会社に
呼ばれて仕事をこなしていた。

大雅と弦の事は、
月紫と母さんにお願いして・・

月紫と母さんから
「「しっかり、稼いでこい。」」
と、葉っぱかけられて
海外に飛んだ。

その仕事も終わり
今日、やっと帰国となった。

前に、琴音と月紫と匠君が
迎えに来てくれた事が
あったな
なんて、考えて
搭乗出口から出ると‥‥‥
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