複雑愛。

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[???side]

｢さぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
この話は、世にも奇妙な話しだよ！


……あれ、お客さん、興味あるの?
そうかそうか!
お客さんは初めてだよね?

ハハッ、僕の話し方が可笑しいだって？
昔の人らしいだろう?
実は、僕はこの時代の人では無いんだ…………。

なんてね!ただのジョークさ!面白いだろう？
口調は……そうだなぁ、癖みたいなもんさ。
あ、そうそう、お客さん、この話しを説明してなかったね。




この話はね、ある男の子と女の子の話しなんだ。
ん？普通の恋愛話しだろう、って？
ところがどっこい！

なんと、その男の子が同性愛者、つまりゲイかも知れないんだ!
あぁ、僕はこの子が可哀想で仕方が無いよ…………。

え？僕の話しはどうだっていいって？
なんだぁ、お客さん、やけに冷たいじゃないか。
それじゃあ、お話しに戻るよ。


ある日、男の子は思いました。

｢僕は、同性愛者かも知れない……｣、そんな事を思った男の子は学校の変わり者の所に相談に行くんだ。

そう、その変わり者こそ、この話しの主人公となる女の子なんだ。


その女の子には、兄が居た。
その兄も、同性愛者だったため、親から見放され、家を出ていく事になったんだ。
女の子が、ちょうど8つになる時に、ね？

だから、女の子は、同性愛者だと聞かされてもあまり驚かなかったのさ!
むしろ、自分の兄の様にならないよう、試行錯誤をしていく、そんな話しなんだ。












…………おや、雨だね。
遂に降ってきたなぁ…。
仕方ない、今日はここまで、ね？


おいおい、そんな顔をしないでくれ。
しょうがないだろ？雨は嫌いなんだから。





良ければ、明日もおいで。
今日と同じ時間、この場所に。
そしたら話してあげよう。




…………約束だよ？」