放課後、キミとふたりきり。
解散

最後のチャンス





言い争うような声が廊下に響いている。

驚いて自分に駆けこむと、なぜかクラスの男子ふたりが矢野くんに首根っこをつかまれた状態で暴れていた。


帰宅部の越智くんと横山くんだ。

いつも矢野くんと栄田くんのやりとりに、横からやいのやいの言いながら笑っているふたりで矢野くんと仲も良い。

たしかあのふたりは買い出し班だったはずだけれど、どうして教室にいるんだろう。


それに藤枝さんの姿がどこにもない。

きっとまだ矢野くんと楽しくおしゃべりをしているだろうと思っていたのだけれど、自分のクラスに戻ったのだろうか。

それならもう、わたしが気を遣うのも終わりにして大丈夫なんだろうか。



「あ! 沢井さん戻ってきた!」


越智くんがわたしに気付き、助かったとばかりに笑顔になる。

隣で横山くんも同じように軽く手を上げたので、戸惑いつつ彼らに近づいた。
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