この手を離さない
大切な人を守るため
いつしか窓の外の景色は雪景色に変わり、年が明けてから幾日か過ぎた。



光輝のところに行かなくなって3カ月が過ぎた。


その間私はひたすら勉強に励んでいた。



車いすの操作方法、介助の知識、メンタル面のケア、勉強しなきゃいけないことは山のようにある。



こんな時、医学部の学生であってよかったと心から思う。



知りたいことが出て来るたびに、すぐに専門家に相談できるのは有難いことだった。




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