俺様上司は溺愛体質!?
親睦のはずがなんとなく

 第三商品開発営業部、通称第三に移動した翌日から、ちとせは普段からガーターベルトを使うことにした。
 
 もちろん真屋時臣から借りたストッキングとガーターベルトは手洗いして返してしまったので、自分で選んで買ったものである。

 帰宅途中で駅に併設されているショッピングビルで買ったのは、ウエストはピンクでベルト部分は黒の可愛らしいタイプと、黒のレースだ。

 ストッキングは量産品で、奇跡のような『妖精の羽根』の肌触りとは比べものにならなかったが、それでも慣れれば確かにパンティストッキングよりずっと楽だし、何より毎朝『いい女気分』を味わうことができるのが楽しくてたまらない。

(フランス映画みたい……って、短絡的すぎてこんなこと絶対真屋時臣には言えないけどね。)

 ガーターベルトはなんだかエロいと思い込んでいたちとせは、目から鱗の気分だった。

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