my sweet love 〜extra〜





夕飯の時間が終わって
2時間ぐらいした頃龍が医局に来て
熱が7度6分まで下がって
食事も半分と少し食べられたと報告くれた



すぐに眠りについて
1時間半ほどしても目がさめる様子も
特に異常もないから頼むって事だった







龍が帰ってからも医局で仕事を続けて
気がつくと日付を越えそうな時間になっていた



柚の病室を覗きにくると
少し寝苦しそうな呼吸が聞こえる




額に触れると聞いた体温より
遥かに高そうな体感


なるべく起こさないように
体温計を挟むと
38度9分まで上がってる…



すぐにナースコールをして
溶けているアイス枕の交換と
解熱剤の追加をお願いした





看護師が準備をして来てくれて
アイス枕を交換したり
少しバタバタしてる間に
柚が目を覚ましてしまった



「ん……」


「柚ごめんな。起こしちゃったね」


「っ…はぁ……
りゅ…ぅ…?」


「柚?俺だよ。荘
熱上がって来てて
今解熱剤入れたから少し我慢してね
他に気持ち悪いところある?」


「んー…」


「柚?わかる?」


「…りゅ……」

高熱のせいで目が虚ろで
意識もはっきり覚醒しない

「柚?俺の顔見ようか」


少し強めに肩を叩いて
しっかり視線の中に入る



「そ…ぅ…?」


「うん荘だよ分かる?」


「ぅん」


「辛いね。薬もうすぐ効くから」


「あ、つぃ…」


「今冷やしてるけどあんまりかな?
もう少し冷やしてもらおうか
ごめんアイス枕あと2つ
持って来てもらってもいい?」


「はいわかりました!
他は大丈夫そうですか?」


「脱水心配だから
お水も持って来てもらっていい?」


「はい」



「柚少しベッドあげるね
看護師さんお水持って来てくれるから
少しだけ飲もうね」



微かに頷いた柚





看護師さんが持って来てくれて
汗をかいたからか
想像より水分を自分でとれて安心した






それだけでもかなり疲れて
横にして脇にアイス枕を挟むと
静かに眠りについた



看護師さんに少し多めに見に来て欲しいと
御願いをして医局にもどった










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