ただのジャンケンDeath(デス)
その名は『ただのジャンケンDeath』
~ただのジャンケンDeath(デス)~



20XX年。



ある問題が発生していた。


人が増えすぎたのだ。




人が増えると必要な食料や土地などがどんどん増加していく。


子供を育てる保育所や教育施設。


そういうものもどんどん大きくしたり増やさなくてはならなくなる。



時がたつにつれ、人は新しい命をつくりすぎたのだった。




増えすぎたのなら減らさなくてはならない。



そう、減らせばいいのだ。



もちろん人の命に優劣などつけてはならない。



けど、もう今の世界にはそんな余裕などなかったのであった。




各国の代表者達が集まり、緊急会議を開いたどうやって“減らすか”の話し合いだ。


約一ヶ月の話し合いの末、一つの策が了承され
たのだった。



その策の内容は極めて単純だ。



単純な故にその準備もたったの三日間という時間で完成したのだった。



単純なものは簡単にできる。



単純なものほど良いという考えもあるほどだ。



だが単純にはもう一つの特徴がある。



それは単純なものほど“恐ろしい”というものだ。



単純だからこそ恐そろしいものなのだ。
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