narcotic
晴輝 side
あれは小学校卒業間際のこと。

「俺、ちーのことすきなんだ」
「…」

知ってた、俊平が千秋のこと好きなの。
俊平は俺の大事な幼なじみだ。

「今度告白しようと思うんだ」

俺は千秋に怪我をさせてしまった。
だから、千秋はもうおれをみてくれないだろう。
他の訳の分からない虫に取られるより、俊平にとられたほうがいいと思ったんだ。
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