ティアラ

野ザルの時代

「この学園でいちばん可愛い人は誰ですか?」と聞かれれば、誰もが頭の中にあたしの姿を思い浮かべるだろう。

それは、今に始まったことではない。

人よりたくさん努力をしてきたあたしだから、手にできた地位。

血と涙が滲むような努力は、誰も真似できないの。

だから、あたしはずっと1番。

それが当たり前だし、当たり前じゃないとダメなんだ。

そう、あたしを超えて1番になる者が現れてはいけないの。
決して、絶対に、何が何でも。
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