愛しすぎて。

決意



「…賭けてみようかな。」


「何を」


ポツリと呟いた俺の言葉に先輩が口を開く。



「俺の誕生日一緒に過ごせるか聞いてみるよ。
…無理だったらもうきっぱりする。」


先輩はにっこり笑い言った。



「…そっか。二人の問題だし尚くんの思う通りにするのが一番いいと思うよ。」


「何か…やっぱり恋愛って二人でするもんなんスね。改めて思いました。
どんなに片方が頑張ってもそれはただ恋してるだけなんスねぇ……。」



「そうだよね…。尚くん感動する事言うじゃん!ほんとその通りだよ。
恋愛は難しいよね。」


部活の事はそっちのけで俺たちは、これでもかというぐらい青い空をぼんやりと眺めていた。




たっぷりその後はコーチに怒られ…(笑)


先輩に不安な気持ちを打ち明けた時辛くてたまらなかったけど、認めた上でこれからどうするかを考えると不思議と楽になれた。




さて――



明日の放課後に誘ってみて…


OKが出たならこれからも一緒に過ごしたい。


あ、亜由紗の話もしっかりと聞かなきゃだな。


俺たちは話すことが足りていない。


もっともっと分かり合えるように約束事を作ってみたり。




……そしてNOだったら―




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