大好きな君へ〜私はもう大丈夫だよ〜
第1章
気がつくと窓から光が漏れていた。

ベッドから体を起こし、ハンガーにかけられている制服を手に取る。

制服は黒のブレザーで黒のカッターシャツ。
スカートも黒と少し薄い黒のチェックだ。膝より少し上の長さのスカートに黒の靴下。

髪はゴールドアッシュで目は蒼。


鏡の前に行き全身を確認し、黒縁のメガネをかける。



これで私は完成する。



部屋から出るとリビングへと出る。

リビングにはソファが一つあるだけで他には何もない。

私はキッチンへと行き冷蔵庫から紅茶を取る。

そして紅茶を手に持ったまま、玄関で靴を履き、家を出た。




私は間宮 恋-mamiya ren-。

星城高校に通う高校2年生。


星城高校は県でも有名な進学校であり、暴走族などが集まる不良校である。

私は暴走族には入ってないから関係ないけどね。


紅茶を飲みながらゆっくりと歩いていると、携帯が鳴った。

白い携帯を取り出すと、そこには『悠』という文字が浮かんでいた。
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