君を愛さずには いられない
δ.この女、腹立つ
俺がパレットに異動して1年半経った。

河村がアシスタントになって半年だ。

「佐竹。」

中野がカウンター越しに俺に爽やかな声をかけた。

「はい。」

「河村さんはどうですか?」

俺はノーコメントだ。

中野は爽やかオーラの下に鋭いリーダー気質を隠し持つ男だ。

「大丈夫そうならそれに越したことはありませんが。」

これ以上話したくない話題に俺は一言で答えた。

「ノープロブレムです。」

中野は俺の言葉に明らかに目を見開いて言った。

「素晴らしい。」

彼はくるりと俺に背を向けて外出した。

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