クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
12、美しいその人
……もう朝?

そっとベッドから抜け出そうとする永遠に気づいてうっすらと目を開ける。

頭が起きていないせいか、視界はボヤけてるし……瞼も重い。

「もっと寝てていいよ。俺は七時に出なきゃいけないから」

永遠が私に顔を近づけ、ゆっくりとキスを落とすと、心がホッとして……。

「……うん」

寝ぼけた頭で言葉を返して、安心して目を閉じる。

それから幸せな眠りに包まれて、どのくらい眠ったのだろう。

ピピピと聞き慣れたスマホのアラームが鳴って、私は手探りでスマホを探した。

ベッドサイドにあったスマホを掴んで、慣れた手つきでアラームを止める。

「う……ん、今……七時三十分?」

自分でアラームをセットした記憶はない。恐らく永遠が準備してくれたのだろう。
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