クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
6、王子が豹変
「じゃあ、会社行って来るから、大人しく寝てて」

永遠が玄関先で私の頭の上にポンと手を置く。

“良い子にしてろ”彼はそう言いたいのだ。

キスで脅すなんて酷い。

誰にでもキスするタイプじゃないのに……。

六年経てば人も変わる。私が知らない彼になってても当然なのだ。

ううん、私が気づかなかっただけで、永遠は元からああいう性格だったのかもしれない。

あのキスの後、永遠はシャワーを浴び、それから素早く私の分の朝食も作るとスーツに着替えた。

今日は織田さんと一緒に客先で打ち合わせがあるらしい。

本人には言えないけど、スーツ姿の永遠はいつもの二倍格好良い。

会社の永遠のファンの女の子達が見たら悶絶するだろうな。

「ねえ、スペアキーがあったら貸してくれない?明日返すから」
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