やっぱり俺のお気に入り
2☆☆☆俺の動揺☆☆☆
結局一度も鞄を開けることもしないで、家へと帰った。



自転車をこぎながら、途中に何件かあるコンビ二のゴミ箱が目に入ったが手紙を捨てることはしなかった。



自分の部屋に入ると、携帯をいじる。



いつもの俺なら、あの手紙は捨ててたな・・・・・なんて思いながら、携帯の画面を眺める。



いくつもの受信メールは全部女から。



彼女のようで彼女じゃない・・・・そんな女ばかりだ。



お互い暇な時に会う・・・・・というより、俺が会いたい時に会う。



『龍斗の彼女って、あたしだよね??あたし一人だよね??』



俺に抱かれながら、ほとんどの女が決まって言うセリフ。



俺は絶対返事をしない。



優しい言葉をかけてキスをしても、好きだとは言わない。



他の嘘はつけても、何の感情もない女に『好きだ』とは言えないから。



だから女もそれ以上は聞かないんだ。



そんな俺に不満なら俺から離れていけばいい。



それでも女はたいてい俺の腕の中を選ぶんだ。



曖昧な関係でもいいって・・・思うんだろう・・・きっと。

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