空に願いを…
傷ついた心
立ち直る…なんて無理
忘れる…なんて出来ない
私は空が大好き
今でも…大好き
意を決して
私は空の実家へと向かった
空に会いたい、空に会ったら
大好きって伝えたい
また空に笑ってほしい
電車を乗り継いで
2時間かけて来た空の実家
久しぶりに会える、そう思ったら
ドキドキしてしまう
インターホンを押そうとした時
車が停車したのに気がついた
振り返ってみると
空の両親ではなく
遥かに若いスレンダーな女性
「誰?」
そう尋ねてきた女性
私は慌てて頭を下げて
『私、出雲桜のといいます。空さんに会いたくて…、空さんはいますか?』
私の言葉に、少し考えといる女性
さくら?と私の名前をつぶやいたようにも聞こえた