幸せに・・・なりたい。

**初仕事は


綾は、愛浬亜を抱き締めて
「ああ、ずっと、ずっと
一緒に生きて行こうな。」
と、言った。
愛浬亜は、うん、うん。
と、首を縦にふって
綾を抱き締め返した。

その日から
綾は、変わらず
送り迎えをしたり
休みの日は、必ず会いに着たり
出掛けたりした。

愛浬亜は、相変わらず
男性が、苦手だが
あれ以来
無闇に、愛浬亜に
近づいて来る人は
いなかった。

綾が、牽制してるのも
あるけど
綾のイケメンぶりや
綾が、お医者様の上
愛浬亜の指に指輪が
はまったから。

どうしても、話しかけないと
いけないときは、
遠くから声を
かけてから話をしていた。

回りからみたら、おかしいかも
しれないけど
愛浬亜には助かっていた。

愛浬亜は、無事に専門学校を
卒業する三月がきた。

私が二十歳になったとき
お父さんの会社をどうするかの話を
崇おじさん、弁護士の柊さん、
社長をしてもらっている
青木さんと綾のいる席で
話をした。

崇が、綾は、愛浬亜の婚約者で
まもなく籍をいれて
式をあげると紹介した。

柊さんも青木さんも
喜んでくれたが、
正直、愛浬亜には、慣れない
柊さんと青木さんに
冷や汗がでていた。
綾は、
「西森総合病院で心療内科医を
しています。
高木 綾と申します。
宜しくお願いします。」
と、挨拶をして
「早速で申し訳ありません。
愛浬亜は、あの事件から
男性に対して、恐怖症があり
この席でも、かなり彼女には
負担が、かかっていますので
手短にお願い致します。」
と、言うと
「申し訳ありません。
崇から、聞いていたのに。」
と、弁護士の柊さんが言った。
青木さんもすみませんと

愛浬亜は、
「綾、私は大丈夫だよ。」
と、言うが
崇も
「いや、愛浬亜、綾の言う通りだよ。
さっそく愛浬亜の考えを聞かせてくれ。」
と、言った。

愛浬亜は、
「はい、私の考えは、青木さんに
会社は、おまかせしたいと。

父さんの意志を継いで
やって頂いてるとお聞きしていますし
私は、会社の経営とか
わかりませんから
綾もそれで、いいと言ってくれています。」
と、言った。
柊さんが
「株の保有も半、半で
いいと、崇から聞いているけど
いいの?」
「はい、青木さんと柊さんに
おまかせして、いいですか?」
と、愛浬亜が言うと
青木さんは、
「後に、愛浬亜ちゃんの
子供が、会社経営に興味があれば
そのようにしますから
いつでも、言って下さい。

それと、愛浬亜ちゃんの
フラワーデザイナーとしての
初仕事は、当社でお願いしたい。
受付と社長室を
それと、愛浬亜ちゃんの事務所も
会社の近くに考えています。」
と、言ってくれた。

「ありがとうございます。
色々、考えて頂いて
本当に嬉しいです。
初仕事は、青木さんの会社の受付を
是非お願い致します。

気に入っていただけたら
受付だけをさせてください。
社長室は、ご遠慮します。
青木さんの世界ですから入りません。
それと、私の事務所は。」
と、綾を見て
綾が、頷いたから
「小さくて構いません。
お願いしても良いですか?」
と、言った。
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