幸せに・・・なりたい。

**妊娠


結婚式も、無事に終わり
愛浬亜は再び、
忙しい毎日を過ごしていた。

イザベルと史人の式には
盛大に花を活け
出席者にも大絶賛だった。

加恵と二人では
忙しかったが
男性を雇うことは、
出来ないから、二人で
やれることをやっていた。

綾は、相変わらず
愛浬亜を溺愛して
毎日、愛浬亜を抱き
愛浬亜は、意識を飛ばして
朝を迎える日も
多かった。

そんなときに
愛浬亜は、店で倒れて
西森総合病院に運ばれ
崇、美沙、綾が、飛んできた。

検査の結果
愛浬亜は、妊娠をしていて
まもなく、三ヶ月になるところだった。

綾は、飛び上がるほど
喜んだ。
崇も美沙も茜も加恵も
喜んでくれた。

愛浬亜は、ずっと気にしている事を
綾に話した。
「綾、赤ちゃんもできたんだし
お義父さん、お義母さんにも
知らせてあげよう。」
と、言った。

崇も美沙も
綾の生い立ちを知っていた。

綾は、父親に反発して家をでた。

綾の家は、代々、政治家の家系だ。
父親は、現役の政治家で副総理をしている。
高木 綾太郎(たかぎ りんたろう)だ。

綾は、小さい頃から政治家としての
父親を嫌い医師となった。

母親は、優しい人だったが
父親に、歯向かうことが
出来ずに綾を影で支えてくれた。

医学部に入ってからの学費も
母が全て負担してくれた。

それに、母には愛浬亜の話しもして
入籍と式も済んだと報告して
愛浬亜の写メも送った。

凄い綺麗なお嫁さんだと
喜んでいた。
< 55 / 70 >

この作品をシェア

pagetop