殺人事件と雪ウサギ
木下夏憐
 体がドッと倒れ込む。

 ランドセルがクッションになる。

 周りの景色が雪の白から闇の黒に変わった。

 僕は仰向けになって洞穴の天井を見上げていた。

「……行ったわ」

 洞穴の入り口で女の子の幽霊が外の様子をうかがっていた。
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