幸せをこの手に掴むため。メイクもファッションも。もちろん恋愛も。努力は惜しまない29歳・事務職員・江馬 加織。
しかし、何故か忘れられないのは初恋の彼だった。未練などないと言うのに、紫煙を見るたびに思い出してしまう。
そんな彼女が楽しみにしているのは、ふとしたきっかけで見つけたシガーバーで嗜む葉巻。オーナーである烏丸 肇との会話ももちろん必須。……のはずだったのだが。
安らぎをもらえるはずのシガーバーで突然与えられたのは、眩暈を起こしそうなほど濃厚な香りだった――。
※2016.5.6 おまけを追加しております。
※完結済み