唯一の愛をキミに【完】
ウソの笑顔とホントの涙
「てーつ!哲くんってば!!」


「くん、付けるな、気持ち悪い」


充と学食で昼飯を食べていると悪友の大志が俺のとこに駆け寄ってきた。


「そうツレないこというなよ、マイフレンド〜!今日合コン行こうぜ、合コン!」


「合コン?」


合コン命の大志は年中飲みに出かけてて、たまにこうやって誘われるけれど正直ダルい。


「いいなぁ、俺もたまには合コン行きたいな」


「由香里っていう彼女がいる勝ち組の充は参加不可〜」


「うわっ、うざっ!合コン失敗しちまえ!」


充と大志の相変わらずなバカなやりとりを横目にコーヒーを口にする。


「なっ、行こうぜ。哲、今彼女いないんだし。いいだろ?」


「あっ…」


唯ちゃんと付き合うことになったってまだ誰にも言ってなかったんだっけ。


「なんだよ?なんかあるのか?」


「いやっ、別に…」


「ってことで哲参加決定〜!」


「おい、勝手に…」


決めるなよ、と言おうとしたけど大志はあっという間に学食の外から中庭に出て他の奴としゃべってる。
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