カタブツ上司に愛された結果報告書
報告書①『運命の相手だと思った件について』
いつか私も素敵な王子様みたいな男性と、ドラマチックな恋愛をするのだろう。


その夢のような思いを抱いて生きてきた二十四年間。


何度〝この人が運命の相手!?〟と勘違いしたことか。



中学時代にひとり。高校時代に三人。大学時代は五人。


え、王子様ってひとりじゃないんですか? と失恋または振られるたびに、自分自身に突っ込みを入れてきたものだ。


そして迎えた社会人生活。

ここで私は、十人目の王子様と出会うこととなる。
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