興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
☆☆★
明日は課長とご飯の予定…。
前日にまた段取りを知らせるって言ってたから、帰る迄には何かしら、あるのかな。
…はぁ。この溜め息は嬉しさから来るモノとは違うと思う。……仕事だ。そう思えば、辛くないかも。あ、私、課長との食事が辛いと思ってるんだ。
だって、もう…期待して、変な望みを持ってしまったら…惨めな気持ちが増すだけだし。だって、パパって…あれは決定的でしょ…。やっぱりもう無理よね。…駄目だよ。はぁぁ。
でも…どうせ駄目なら、ちゃんと確かめた方が良くないだろうか…。
女の子と一緒に居たからって、何でもない…思い込みの可能性だってないとは言えない。…この考え方って、やっぱり往生際が悪いのかな…自分を擁護する考え?。でも、…そうよ。まだ一縷の望みはあるかも知れないじゃない。まだ諦めるには早いかも知れない。
それには私の誤解も解かないと駄目だな。話し難い、聞き辛い……。

そもそも、私のされてる誤解って、課長も知ってる事なのかな。それも疑問…。でも、私なんかにというか、一女子社員の色恋に興味を持つかといえば…なさそうな気がする。
誤解されてないなら、わざわざややこしくなる事、言う必要もないんだけど。
…あ~…。しつこいようだけど、課長のパパ振りを目にする迄に誘われたかったなぁ。全然、気持ちが違うのに…。
あの日、金曜に、課長が部長のところから戻って来るのを待ってて、それでお礼を言われて、それで、ご飯どう?て、言われてたら、どうなったかな。………どうにもならないか。ならないよね。それは私が私の立場でただ嬉しいというだけだ……。はぁ。
だって、あの感じ…金曜にパパになった訳じゃないだろうから。
はぁ…。

「藍原~、ちょっといいか?」

…課長だ。

「はい」

仕事、…仕事…。
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