レンタル彼氏
2日目 誕生日なのに・・・


コケコッコ♩コケコッコ♩
いきなりのニワトリの鳴き声で
目が覚めた。


にわとり???
えっ?あたし今どこにいる?
確か 沖縄のリゾートホテルだったはず。


うそ。。。昨夜のこととか
夢???
そーだよね あたしが征吾と
どうにかなるって夢しかないよね。


違う!沖縄には来たよ!
夢じゃないよ。


じゃあ さっきのニワトリの声は???
夢と現実 頭の中がぐちゃぐちゃ。


目を開けたら
そこはニワトリ小屋ってことないよね?


怖いけどそっとそっと目を開けた
そこは 白い壁のリゾートホテル
それに横には征吾の姿。


あ〜これが現実でよかった。。。


「今のニワトリは何?」


「あ〜あれ?
目覚ましの音」


征吾の携帯の目覚ましの音
朝といえばニワトリのコケコッコだろ?
なんて言いながら笑っている
毎朝それで起きるらしい。


「改めて おはよっ」


「おはよう・・・ござい・・ます
あのぉ〜目のやり場に困ります・・・」


上半身何も身につけてなくて
たくましい胸板があたしの顔面に。。。


「アホか!自分が脱がしておいて?」


「え?あたしが???」


寝る前はちゃんと着てたはずなのに。


「お前ってやつは
何するかわかんないやつだよな」


「え・・・あ・・・すみません」


「クックックッ」


征吾はいきなり笑い始めた。


「えっ???」


「嘘だよ嘘
何でもかんでも信じるな」


「はい?朝なんで頭が
回りません
何が事実なのか
まさか 現実はニワトリ小屋?」


「はぁ?とうとう頭がイカれたか?」


「そっかもぉ」


「朝一度起きて シャワーしたんだよ
暑くて服を着てないだけ!」


「なんだぁ それからずっと起きてた?」


「そう」


「え!!!!!」


起きててそこに居た?


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