運命の恋は健康診断から始まる
壁ドン男の策略

「へえ。じゃあ、あれから本当に毎週会ってるんですか」


仕事終わりに駐車場まで歩きながら一ノ瀬ちゃんに宗一郎さんのことを話すのはもう恒例となっている。


「うん、まあ。借りた本返したり、一緒に本屋さん行ったりって感じで」


初めて家にお邪魔してから一ヶ月が経ち、毎日連絡をとってるし、土日にも必ず会ってる。


宗一郎さんの家にお邪魔することもあれば、外で会う事もあるけど。


宗一郎さんと一緒にいるとドキドキするけど楽しいしすごく穏やかな気持ちになる。


一ヶ月の間に私の宗一郎さんへの気持ちはかなり育ったと思う。


時々指とか身体が触れたりすると、もっと触れたいなと思ったりする。


なんかそんなの恥ずかしいから、一ノ瀬ちゃんにも言えないけど。


< 77 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop