未来絵図 ー二人で歩むこれからー
マカロンイベント
本日、GW初日。ホテルA'Zは、幸せマカロンイベント初日。
雑貨&フラワーショップA'Zでは、みんなが忙しく準備に終われていた。リースした大きなテントの下では、新司が体験準備をしていた。担当はハーブSOAP作りとハーブティーの振る舞い。GWは天気が良いとわかっていたたも、フラワーショーケース内の花や高級な胡蝶蘭以外の花を店頭の外に出すことにした奈々子は、その準備に追われていた。
「手伝います。店内は宮崎とやりおえたので。」
ふと、横をみると、白いスラックスにうすいピンクにグリーンのストライプ柄のワイシャツにグレーのベストを着た隼が立っていた。
「マカロンカラー、それ、どうしたの?」
「奈々子さんと宮崎にだけに衣装着せるわけには。牧田と昨日、買いにいった。」
「まっきーも!?」
「色ちがいだけど。」
"ほらっ!"と指を指された方を見ると、準備しおわった新司がやってきた。
「どうっすか?ワイシャツ色ちがいなんっすよ!」
新司はレモンイエローに薄い紫色のワイシャツを着ていた。
「ふたりとも似合うね!」
「牧田もおれも顔、いいんで。」
隼がしれっていいながら、道行く人に声をかける。"10時から色々とイベントあるから、よかったらぜひ。"ここで得意の王子スマイル。道行く女性は、私に言われたのかしらといいながら、"ぜひ、きます!""はい!"といい、頬を赤らめている。
「隼さん。めちゃめちゃやるきっすね!」
「あたりまえだろ?ハゲを土下座させてやるんだから。」
「まっきーは体験して大丈夫?この調子だと女性客多そうだから。」
「ふたりにならなかったら大丈夫ッス。俺もスマイル全開で行きますんで。」
へへんっと言う新司に、奈々子は、"なら。いいけど。"と答え、着替えの時間になっていることに気がつき、ふたりに任せて、しおりとロッカーに向かう。