悲しみの果てに
誤解からの解放と天使

••帰国


二年後

私は、娘の愛菜と一緒に
日本へ帰国した。

明日、沙良の結婚式に出席するために。

今日は、結さんの実家へ行く。

結さんが空港に迎えに来てくれる
事になっていた。

私が、
結さんのご両親に
愛菜を見せたい。
と、お願いしたから。

空港に着くと
「鈴菜、元気だったの?
あら、愛菜ちゃん、
はじめまして、結です。」
「結さん、ご無沙汰しています。
本当に、色々ありがとうございました。
無事に、愛菜を生む事が
できました。」
と、私が言うと
「ういちゃん?あいなれす。」
と、愛菜。
「そうだよ。結ちゃん。
本当に、愛菜、可愛いね。」
と、結さんが、愛菜の頭を撫でながら
言うと、愛菜は、にっこり笑っていた。

私達は、話をしながら
結さんの実家に向かった。

結さんのご両親に
ご挨拶して、お世話になった
お礼を言った。
愛菜も、一緒に頭を下げていた。

結さんのご両親は、
愛菜にメロメロで
とても、喜んでくれた。

結さんの御主人もついて
結さんのご両親、結さんご夫婦
私と愛菜で食事をした。

日本の話やドイツの話を
色々して、賑やかだった。

愛菜は、疲れからか
結さんの御主人の膝で
寝てしまった。
家でも、父にそうだ。
父親が、恋しいのだろうか
と、結さんと話した。

御主人は、
「可愛いから
ずっと、俺の膝に
いてほしい。」
と、言って結さんにコツンと
されていた。

「クスクスっ」
仲のよい夫婦だ。
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