アメトムチ。
モラウトウバウ
結局私はお昼もロクに食べないまま、社食から逃げ出した。

少しの間だけでもひとりにしちゃってごめんと、後でより子に謝ると、より子は涼しい顔で「気にしないで」と言ってくれた。

「それよりさ、ほぼ初対面とは思えないくらい、野々瀬局長と仲良かったね」
「・・・え」

・・・周りには、少なくともより子には、彼との“やりとり”がそういう風に見えてたの?!
やっぱり私、「イ・ソノン」辞めた方がいいかもしれない・・・。

ということばかり考えながら、その日の仕事をどうにか終えた私を待ち受けていたのは、野々瀬局長だった。

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