健康診断の甘い罠
初めては俺のもの

そしてその日がきて、私はお泊まりの準備をして和弥くんを待っている。


今日は一ノ瀬さんが一番似合うと思うと言ってくれたピンクのシフォン素材のブラウスに白地に花柄のキュロットを着た。


鏡に映った自分の姿を見るけど、自分じゃないみたいで落ち着かない。


足、こないだより出てる。でもあのワンピースも短めだったし、これくらい頑張れるようにならないと。


そう思ってふうっと息を吐く。なんか、緊張してきちゃった。


あの日から電話で毎日毎日、和弥くんに楽しみにしてるアピールとあと何日カウントダウンをされてちょっと変なプレッシャーを感じてしまっている。


だけどドキドキしながらも、一緒に過ごせることが嬉しいとも思う。


でもやっぱりドキドキの方が強いかも。二日間も和弥くんと一緒で私の心臓もつだろうか。


本当に和弥くんとは恋愛偏差値が違いすぎて、私は何もかもが初めてで……一つ一つのことにドギマギしてしまうけど。


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