恋愛結婚させてください!
第3章 台風一過。

小さな秘密。

9月に入った。
私は来月あるトウマ君の誕生日にサプライズパーティーを開こうと、計画を立てている。
休みの日やトウマ君がいない日に、少しずつ準備を進めていて、
Dragon&Tigerを予約し、飾り付けも折り紙でチェーンを作り、お花紙で色とりどりのお花を作る。
お誕生日のトウマ君にはキラキラの三角帽子を被ってもらおう。
コンセプトは子どもの誕生会だ。
トウマ君がどんな顔を見せるか楽しみだ。

このところ、
トウマ君は私をアパートに送るとき、長くて甘いキスをする。
毎回「コムギは俺のモノ。」と私に言い聞かせるように耳元で囁き、
私は最近うなずくようになっている。
結構恥ずかしい。

トウマ君はそれ以上の事は求めずに、
私を待ってくれている。

私はトウマ君が好きだけど、
トウマ君にふさわしい女かっていう事がイマヒトツ自信がないのだ。
思い切ってトウマ君の胸に飛び込む事がためらわれる。
トウマ君の事を知る程に、
大人で、落ち着きがあって、優秀でイイオトコだって事がわかるから。

やれやれ。


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