Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)

**誤解と友人


私達の付き合いも、間もなく
二年になろうと・・・・


会社の仕事もこなせるように
なってきた。
相変わらず、圭さんとも
上手くいっていた。

圭さんは、いつも私を優先して
大切にしてくれていた。

私も圭さんの家に
ご飯を作りに行ったり
していた。

圭さんは、近いうちに
ご両親にご挨拶をしたいと
言ってくれていたが‥‥


今日、営業の課長さんの所に
書類を持っていくように
頼まれた。
あまり、私が総務課から
出ることはないのだが・・・

圭さんにも、会えるかな?
と、少し楽しみでもあった。

課長さんに、書類を渡して
圭さんを探すと
コピー室に圭さんの姿がみえた。

行って見ようと
ソッと近づくと
「私も川崎さんみたいな、
彼氏欲しいな。杏が羨ましい。」
「何言ってんだ、中井は可愛いから
俺なんかよりいいやつができるよ。」
「えっ、出来なかったら
川崎さんが、もらってくれますか?」
「ああ、わかった、わかった。
ほら、仕事しろ。」
と、圭さんは、優愛の頭をコツンとした。
優愛は、本当に嬉しそうにしていた。

そのとき始めて······私は、わかった。

“優愛は、圭さんが好きなんだ。”

私より、先に好きだったかも
思い出せば、私が圭さんと
付き合うようになった
と、報告した時変だった。

私は、その場を離れて
総務に戻った。

圭さんも優愛が
「彼氏が出来なかったら、
もらってくれますか」
と、言っても否定せずに
「わかった。」と言った。

あの二人は、想いあっているの?
····私は·····邪魔な·····だけ‥‥・?

その夜
圭さんからの電話にも出れず、
ラインも既読しなかった。
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