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「へぇー、凄いなぁ、そんな風に仕事に向き合えるなんて羨ましい! 物凄いことだと思うな、それ」


あたしは、こんなにも面と向かって誉められる経験が少ないので、途端にどぎまぎしてしまう。しかもイケメンに、この距離で。
もう一度言います。

爽やかイケメンに面と向かって至近距離で誉められて、どうしたらいいかわかりません。


助けを求めようと、隣の由依にチラリと視線を送れば、にやにやとしながらピースサインをテーブルの下からこっそり出してくる始末。


飲み会真っ最中。
出光先輩がセッティングするのは、本当にただの飲み会からコッテコテの合コンまで様々あるけれど、今日は……もしかして、合コンだったのかな? しかも、出光先輩がかわいい女の子とエリート達を引き合わせる、的な。
相手側はイケメンが二人。
そして、こっちチームはあたしと由依だけ。


「……もしかして、今日、元々の設定はかわいい子と飲めるはずでした? だとしたらすいません、あたし達代打なんです、あ、でも、由依は当たりですけど」

申し訳ない気持ちで目の前のイケメンに思わず謝る。