夫婦・・として

☆☆完治


やっと、先生方から
「佐原さん、もう大丈夫でしょう。」
と、言ってもらえて

治療当初にお願いしていた。
完治したら瞳子にプロポーズするから
一緒に指輪を見に行って欲しいと。

先生は、実行してくれた。

瞳子の外見や内面を聞いてくれて
瞳子に似合いそうなものを
一緒に見る事に。

先生と
ジュエリーショップに行く‥‥‥‥と

瞳子が、神原先生と
ジュエリーショップに来ていて
ピアスを買っていた。

二人は、相変わらず仲良さそうに
ピアスをみながら、笑ったり
耳に当てたりしながら
決めていた。

遅かったのか?
  なぁ·······瞳子。

先生に
「どうされたのですか?」
と、言われて
もう、指輪を決めていたから
持ちかえった。

遅かった·····のだ···
と、落ち込んでいると

結斗が、帰ってきて
「ただいま、あれ?
親父、今日は早いんだな。」
と、言われた。
「‥‥‥‥‥‥‥。」
「‥‥‥親‥‥父?」
「‥あっ、えっ、なに?」
と、慌てていると、さっき買ってきて
指輪が、落ちて‥‥‥‥
「なに?これ?指輪?」
「あっ、ああ。」
「なに?親父、そんな人、できたの?
どんな人?」
「‥‥‥‥‥‥‥・・・・」
「まさかっ、瞳子さん?」
「‥‥‥もう····遅·····い···。」
「なにが?遅いの?」
「今日、神原先生と
ジュエリーショップに来ていた。」
と、言うと
「うん?仁さんは、結婚したよ。
いま、お嫁さんは妊婦さん。
式に瞳子さんや、鈴華も呼ばれたから。」
「えっ、本当?本当に?」
「ああ。マジで。でも、親父?」
「克服したんだ。
二年かかったけど。
今日、先生から完治の言葉を頂いて
瞳子に指輪を送るつもりで
先生と一緒に買いに行ったら
瞳子と神原先生がいて
正直、間に合わなかった
と、思っていた。」
「えっ、完治って?先生って?」
「ああ~、あれからカウンセリングを
ずっと、受けていたんだ。」
「えっ、本当に?」
「ああ。」
< 43 / 53 >

この作品をシェア

pagetop