無題
俺は空を見ながら歩いていた。

気づくともう日は完全に落ちて、月と沢山の星が輝いていた。

俺はふと思い出した。

本当に遠い記憶。

母親が俺に言った言葉だ。

「人間は、死んだ後に星になるのよ」

どんな場面で何をしている時に言われたのかは覚えていない。

しかし、母親がこのような意味の言葉を俺に言ったのは確かだ。

そして俺は思う。

俺は、これ以上生きているより、死んで星になった方が幸せだと。

今の俺より、輝いていることが出来ると。
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