「大変だったわね。体は大丈夫?」


「はい、大丈夫です。心配をかけてすみません。」



あれから2週間、杠は靱と共に恋粕を訪れていた。



林残でも心配され過ぎた。


主にその原因である竺牽捏がやっと落ち着きを取り戻してくれたから、こうやって恋粕に来れたのだ。


ただ杠一人はまだ危険だからと、靱付きであるが。



「俺も取り乱してしまい、お礼を言うのをすっかり忘れてしまって。これうちの店長からです。」


「あらあら、いいのに。でも、せっかくだから頂くわ。ありがとう。」



竺牽捏からの心配かけたからと持たされたお礼の品を渡し、一息つく。



「うまい。」


「でしょ。鞠畭さんのカレーはフィードバック、……つまりお袋の味ですね。」



「あら嬉しいこと言ってくれるじゃない。サラダも付けちゃう!」



チェーン店のようなフィードフォワードではなく、毎回微妙に変わる味はまさにお袋の味と言うに相応しい。



「こんにちはー!」


「うーっす。」



「あ、杠ちゃん!藺媒焚さんも!」



見熊と炒市、邃巷が顔を出す。


因みに犬申はバイトで、女子3人衆は部活とサークルに精を出している。

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