こんな私が、恋したみたいです。
17.
教室に着けば、みんなが私を見ていて、みんなコソコソ話をしていた。



どーでもいい、だって、ここは私の教室じゃない




「あーんーちゃん!ご飯一緒食べよ!」




とは言えども、杏ちゃんはもう食べ終わっていた。




「いーけど、教室で食べないの?」



「私の教室はここだからー!」



バカなふりして、杏ちゃんの前に座った。



「よぉ、りっちゃん」



たまたま隣にいたのはかどぐちで、



「よぉ!」



「今朝のは、どーしたの?」



「…あー、あれ?まー気にすんなって!」



そーだ、そーだそーだそーだ



知ってるんだ、この2人も、少なくとも、今朝のりっくんともっちのやりとりは



だめだ、ここも私の教室じゃないかもしれない




「まーIで何があったんだか知らんが、りっちゃんが楽しいならそれでよしよし」



「…私が楽しければ、ここにいてもいい?」



「何?ツンデレ?かわいー!もっちろん!」



「らぶ!」



かどぐちに抱きついて、よしよしされて、私の教室はやっぱりここだってわかった。




< 191 / 549 >

この作品をシェア

pagetop